許可が必要な農地とは?

農地法関連

農地を転用するには許可が必要ですが、そもそも「農地」とは何を指すのでしょうか。将来の農地転用を考える上でまずは知っておきたいこと、押さえておきたいことをここで学びましょう

農地とは?

 「農地法」とは農地の所有や利用関係について基本的な事項を定めた法律です。その農地法によると農地とは「耕作の目的に供される土地」として定義されています

要するに田んぼや畑などを指します

 田んぼや畑であるかは実際に見て判断すれば良いのですが、中には見ただけでは判断できない田畑も存在します。見た目では判断できない田畑でも、転用するには許可が必要になります

 

不動産登記とは

 では見た目では判断できない土地を農地か農地でないかの判別は法務局に行って不動産登記を取得することで判別することが可能です。下図のような交付請求書に記入し窓口に提出することで取得することが可能です(手数料として600円を収入印紙で収める必要があります。収入印紙は窓口で販売しています)

 

  

 不動産登記事項証明書にはその土地の所有者や地番、地目、地積等が記載されています。この地目が田や畑となっている場合は、その土地が仮に草木で覆われていたり、荒廃していても登記上田畑になっている場合は、転用するには許可が必要になります

 不動産登記の取得は誰でも行えますので、金沢法務局七尾支局付近を訪れた際は一度取得してみてはいかがでしょうか

 

 ただし登記も万能ではありません。通常は宅地から農地へ、または農地から宅地へと許可を得て地目を変更した場合は、登記も変更する必要があるのですが、それがされないままになっていることも多いです。

 この場合は以下に不動産登記を確認したところで、不動産登記が更新されていないので意味がありません。地目の変更登記をしなかったからと言って直ちに問題が発生することはあまりないので、不動産登記が後回しになってしまいがちです。結果そのままとなっているケースもあるので、注意が必要です

 

固定資産税の納税通知書を確認すること

 

毎年市役所から固定資産税の納税通知書が届くと思います。その納税通知には地目等が記載されていますので必ず確認してください。登記上の地目は宅地でも、固定資産税を安くするために課税上、農地となっているような土地も存在します。このような土地も転用するには許可が必要ですので、一度ご確認することをお勧めします

 なお、宅地と一体利用している庭の家庭菜園は農地として扱われず、宅地の一部として扱われます

タイトルとURLをコピーしました